一般社団法人インターネット広告推進協議会(JIAA)

「第10回 東京インタラクティブ・アド・アワード(TIAA)」の贈賞式を開催 (速報)
本田技研工業「CONNECTING LIFELINES」が今年のグランプリに
グランプリ、ベストインタラクティブプロダクション賞、クラフト賞、
およびスペシャルスポンサーアワード
「Google Innovative Work賞」、「cci スマートデバイス広告賞」を発表
一般社団法人インターネット広告推進協議会(所在地:東京都中央区、理事長:秋山 隆平、以下JIAA)は、7月23日、第10回「東京インタラクティブ・アド・アワード」(主催:JIAA、特別協力:社団法人全日本シーエム放送連盟(ACC)、以下TIAA)の贈賞式を開催し、グランプリ、特別賞、およびスペシャルスポンサーアワード最優秀賞を発表しました。
今年2012年のグランプリには、本田技研工業「CONNECTING LIFELINES」が輝きました。この作品は、3月11日の震災発生直後から、ホンダのカーナビゲーションシステム「インターナビ」を搭載した車から集まるデータを解析し、道路の通行実績情報マップをインターネット上で公開。被災地の救援・復興の助けとなった、社会貢献キャンペーンでした。
今回の特別賞は、この一年で最も活躍したプロダクションに贈られるベストインタラクティブプロダクション賞をRhizomatiks co., ltd. が受賞。
また、最もクラフト・技術に優れた作品に贈られるクラフト賞は、Intel「The Museum of Me」が受賞しました。
さらに、スペシャルスポンサーアワード最優秀賞には、Google Innovative Work 賞に「おはなしごっこ」、cci スマートデバイス広告賞にTOYOTA MOTOR SALES & MARKETING「Backseat Driver」が輝き、それぞれ副賞として50万円が贈られました。
■グランプリ、本田技研工業「CONNECTING LIFELINES」について

2011年3月11日。
震災発生直後から、
被災地はあらゆるものを必要としていました。
それを実際に届けるために
何より大切だったのは「道」です。
Hondaは東日本大震災直後から、
被災地を走るインターナビ搭載車の通行実績情報を
すべてのドライバーに向けて公開し、
各地へのライフラインの確保を支援してきました。
■伊藤直樹審査員長の講評
審査会はフェアであることが何よりも優先されるべきです。
ある種、神聖な場所です。昨年もそうでしたが、作品の制作者本人は退席しなければいけません。当然、自分の作品には投票できません。クリエイティブ表現としてもっとも優れた作品をただ選ぶ場所。そのなかで、金、銀、銅、ファイナリストを決める。決め手は、議論です。
今年も、とにかく話しました。制作者本人がいないと本音のトークも出てきます。広告を外から見ていたメディアアーティストの千房さんや長谷川踏太さんに審査に加わっていただいたおかげで、広告というものを客観的に捉える審査会になりました。
TIAAで金賞が獲れるとカンヌでも確実にライオンが穫れる。しかもゴールドレベルのライオンを穫れる。
いま、日本のデジタル・クリエイティブは世界のトップレベルにあります。世界もそういう評価をし、日本はとても尊敬されています。
もっと言ってしまうと、TIAAはカンヌより的確に作品を評価しているとさえ個人的には感じています。
その作品がネット上であのときどれぐらい話題になっていたかについて、当事者である我々日本人のほうがリアルです。さらにモバゲーやミクシィについてもリアルです。そういった実効果の視点やリアルユーザーの視点で審査することができるからだと思います。
10回目を迎える今年のTIAAですが、金賞の数がこれまででもっとも少ない6作品でした。私の印象では、年々審査員の眼が厳しくなっているように思えます。たぶんですが、金賞とは「特別なものであり、世界で勝負できる作品」と考えているのではないかと思います。
『NIKEiD FRIEND STUDIO』はミクシィというデジタル・マスメディアでおこなう企画としてとても理にかなっています。『SPACE BALOON PROJECT』はインターネット上の生中継でこれほど盛り上がったものが過去にあったでしょうか。
『森の木琴』はYouTube上のコマーシャル・フィルムとして、日本の歴史上もっともビュー数を獲得した作品です。『The Museum of Me』は日本の枠を超えてグローバル規模のミュージアムになりました。
『九州新幹線/祝! 全線開業キャンペーン』ではソーシャルメディアとインターネットが人々を動員する力になることを証明しました。
グランプリを受賞した『CONNECTING LIFELINES』はいったん空の上にあがったクラウドが新しい価値となって社会に還元する、インフォグラフィックの究極のカタチ。デジタル・ライフラインと言える素晴らしいプラットフォームで、「でじでじしない」という今年のテーマにもっともふさわしい「生きることのそば」にある作品です。
また特別賞は、フィジカル・コンピューティングの領域で日本随一の活躍を見せているライゾマティクスにベストインタラクティブプロダクション賞を、ソーシャルメディア上の情報を過去もっとも美しくビジュアライゼーションしたと言っても過言ではない『The Museum of Me』にクラフト賞を。
ベストクリエイター賞については残念ながら今年は選出されませんでした。
最後に、記念すべき10年目を迎えたTIAAにふさわしいたくさんの良作に出会えたことを心よりうれしく思います。受賞された皆様、本当におめでとうございます。
詳細はTIAA公式ウェブサイトをご覧ください。
一般社団法人インターネット広告推進協議会(JIAA) 事務局 柳田・
TEL.03-3523-2555 FAX.03-3523-2670 E-mail:awards@jiaa.org
〒104-0041 東京都中央区新富2-1-7 冨士中央ビル9F
<参考資料>
- 第10回東京インタラクティブ・アド・アワード 配布リスト
(2012年7月23日 贈賞式にて配布) - 第10回東京インタラクティブ・アド・アワード 公式ガイドブック
(2012年7月23日 贈賞式にて受賞発表後に配布)
※受賞作品画像の提供や個別のインタビュー取材等については、JIAA事務局までお問い合わせください。
【東京インタラクティブ・アド・アワード(TIAA)について】
東京インタラクティブ・アド・アワード(tokyo interactive ad awards:略称TIAA)は、インターネット上のメディアやツールの活用を中心とした企業と生活者の広告コミュニケーションを対象として、クリエイティブ(創造性)とソリューション(コミュニケーション課題の解決)を評価する広告賞です。優秀な広告作品を顕彰し、クリエイティブショーケースとして先端のトレンドを発信することにより、ビジネスの活性化と社会の発展に寄与することを目的としています。
【一般社団法人インターネット広告推進協議会(JIAA)について】
一般社団法人インターネット広告推進協議会(Japan Internet Advertising Association:略称JIAA)は、インターネットが信頼される広告メディアとして健全に発展していくために、共通の課題を協議しビジネス環境を整備することを目的として、平成11(1999)年5月に任意団体として発足しました。平成22(2010)年3月に一般社団法人化を図り、同年4月より移行。現在、インターネット広告、モバイル広告ビジネスにかかわる企業(媒体社、メディアレップ、広告会社など)155社が集まって、ガイドライン策定、調査研究、普及啓発などを行っています。また、優れたインタラクティブ広告を表彰する「東京インタラクティブ・アド・アワード」を開催するなど、インターネット広告市場の健全な発展、社会的信頼の向上のために、多方面にわたる活動を行っています。